NFTの始め方 OpenSeaでNFTアートを買う体験から始めてみよう!

NFTを全く知らない状態から、暗号資産取引所での口座開設から、世界最大のNFTマーケットプレイスOpenSeaでのNFTアート購入までの一連の流れを学ぶことができます。
NFTアートを世界最大のNFTマーケットプレイスOpenSeaで購入する始め方をざっと見てみよう
初めてNFTを知ったり、学ぼうとする多くの人はインターネットや本を読んだりして、NFTというのはデジタルデータに所有権をつけることができる技術だとか、絵をNFT化することでインターネット上で高額で販売できるといったイメージを思い浮かべると思います。
でも実際のところNFTって何?と聞かれた時に、それ以上のうまい表現が出てこないのではないでしょうか。

私のおすすめは技術的なことは少しずつ継続して学んでいき、まずは体験をしてみることです。やはりどんなものでも習うより慣れろが基本です。
そこでこのページではNFTを知らない、もしくは初めてNFTを学ぼうとする人向けに、初めてのNFT購入の流れをひとつずつステップを追って説明していきたいと思います。
実際に自分でNFTを購入すると、NFTを実体験として知ることができ、その後のNFTの学びのスピードと理解力が格段に違ってきます。
今回はNFTの形態として一番広く知られているNFTアートを購入してみたいと思います。
では早速、最初のNFTアート購入の手順を説明していきます。購入する場所は、世界最大のNFTマーケットプレイスのOpenSea(オープンシー)を使って説明していきます。
世界最大のNFTマーケットプレイスOpenSeaで最初のNFTアート購入をする手順の解説

まずは現在の商習慣的表現でNFTアートの購入の手順を表してみると以下のようになります。
現在の商習慣的表現で説明したNFTアート購入の手順
- NFTアート購入資金を用意する
- NFTアート購入資金を入れるウォレット(財布)を用意する
- NFTアート購入資金をウォレットに入れる
- NFTアート販売市場にウォレットを接続して入場する
- NFTアート販売市場で欲しいNFTを探す
- NFTアート販売市場でNFTアートを購入(決済)する
以上の流れになります。
普通のお買い物と変わらないですよね。ところがちょっと最初が難しく感じるのは、NFTアートを実際に購入しようとするとブロックチェーンと言われる新しいWeb3の世界でこの一連の行為を行わなければいけなくなるのです。
そこでWeb3の世界での表現と対比させてみるとこうなります。
現在の商習慣的表現とWeb3的表現で対比したNFTアート購入の手順の比較
- NFTアート購入資金を用意する = 暗号資産(仮想通貨)交換業者に登録しイーサ(ETH)を購入する
- NFTアート購入資金を入れるウォレット(財布)を用意する = メタマスクをインストールする
- NFTアート購入資金をウォレットに入れる = 暗号資産(仮想通貨)交換業者からメタマスクにイーサ(ETH)を送付する
- NFTアート販売市場にウォレットを接続して入場する = OpenSea を開きメタマスクを接続する
- NFTアート販売市場で欲しいNFTを探す = OpenSeaで欲しいNFTアートを探す
- NFTアート販売市場でNFTを購入(決済)する = OpenSeaで代金を支払、NFTの所有権を手に入れる
どうでしょうか? 主だった新しい言葉を赤で色付けしましたがグッと難しく感じると思います。では今度は、Web3の世界の右側の表現だけで見てみましょう。
Web3的表現でのNFT購入の手順
- 暗号資産(仮想通貨)交換業者に登録しイーサ(ETH)を購入する
- メタマスクをインストールする
- 暗号資産(仮想通貨)交換業者からメタマスクにイーサ(ETH)を送付する
- OpenSea を開きメタマスクを接続する
- OpenSeaで欲しいNFTアートを探す
- OpenSeaで代金を支払、NFTアートの所有権を手に入れる
どうですか?ぐっとNFTアートを買おうとしている感が増しましたよね。やっていることは一番最初に書いた現在の商習慣的表現で説明した、普段やっているお買い物と同じことです。
一度やってしまえばNFTアートの購入を身近に感じられますし、各ステップごとに新しい体験をすることができるのでその後の理解力がぐっと上がります。
ではここから各ステップごとに解説していきたいと思います。
実際に暗号資産(仮想通貨)口座開設からNFTアート購入までをステップ順にやってみよう!
STEP1 暗号資産(仮想通貨)交換業者に登録しイーサ(ETH)を購入する
暗号資産(仮想通貨)交換業は、金融庁・財務局の登録を受けた事業者のみが行うことができます。以下にいくつかの暗号資産交換業者をご紹介いたしますので、好きな交換業者を選んで登録を済ませてください。

Coincheck(コインチェック)
- 国内暗号資産取引アプリダウンロード数No.1対象期間:2020年 データ協力:AppTweak
- 国内最大級17種類の暗号資産が約500円から購入可能2021年8月 金融庁「暗号資産交換業者登録一覧」調べ
- 最短10秒スマホから簡単に購入可能
(2022年2月18日現在)

bitFlyer(ビットフライヤー)
- 気軽に使える、各種手数料が無料。販売所の売買手数料やビットコイン FX の取引手数料、三井住友銀行からの振込手数料等が無料です。
- ビットフライヤーだから、安心できる。業界最長 7 年以上ハッキング 0 を次世代セキュリティで実現。安心してご利用いただくためのサポートも充実しています。
- 1 円から買える、ビットコイン。ビットコイン、リップル(XRP)、イーサリアム、ビットコインキャッシュなど 14 種類の仮想通貨を 1 円から売買できます。
(2022年2月18日現在)

DMM Bitcoin
- 金融商品取引法の規定に基づく金融商品取引業者(第一種金融商品取引業)への登録が完了。長年の金融事業のノウハウを持ったDMMがお客様が安心してお取引できる環境をご提供します。
- 直感的に操作できる取引ツール。選べる2つのモードを1つのアプリに搭載。PC版取引ツールではより本格的な取引も可能。
- 国内唯一の新機能。スプレッドを気にせず、ミッド(仲値)価格でいつでも取引
(2022年2月18日現在)
好きな暗号資産交換業者に登録をしたらイーサ(ETH)を購入しましょう。
すでに勉強をしたことのある人は、イーサという言葉ではなくイーサリアムという言葉の方が馴染みが多いかもしれません。もちろんイーサリアムで良いのですが、本当はイーサリアムというのはコミュニティー技術の名前です。以下がイーサリアムの公式ホームページの引用です。
Ethereum is the community-run technology powering the cryptocurrency ether (ETH) and thousands of decentralized applications.
イーサリアムホームページより (https://ethereum.org/en/)
そしてイーサリアムというベースの上で使われる1つの暗号資産がイーサ(ETH)ということになります。最初はあまり気にする必要はありませんが、勉強を進めていくとその違いがはっきりと分かるようになります。
またイーサリアムというとETHとETCという2つがあります。ETCはなんだか、高速料金支払い方法のようですが、イーサクラシックと言って、今回購入するものとは違います。必ずETHを購入するようにしましょう。
またNFTアートを購入するにあたって、イーサリアムのブロックチェーンを利用することになります。ブロックチェーンは利用するときに手数料がかかり、それをガス代と呼びます。
最近はイーサ(ETH)の値段がかなり高くなっているためそこそこの値段がします。参考までに最近のイーサ(ETH)の値段の推移を載せておきます。数字が小さくて見にくいかもしれませんが2022年2月18日にこの画像をとった時点で約33万円、昨年2021年の11月には50万円を超えたときもありました。

今回のNFTアートの購入とは直接関係ありませんが、暗号資産(仮想通貨)の購入にはこのような大きな価格の変動リスクがあることを理解しておく必要があります。NFTアートの購入について言えば、イーサ(ETH)が安いときの方がNFTアートが買いやすいということになります。
今回はNFTアートの購入代金とガス代合わせて、余裕をもって5万円を入金することにします。まず銀行口座に50,000円を入金しました。

その後、その50,000円を暗号資産交換業者の口座に振り替えてイーサ(ETH)を購入しました。

暗号資産交換業者では、暗号資産の買い方として販売所と取引所があります。販売所は暗号資産交換業者が買いたい暗号資産を販売してくれるところで、外貨の両替のイメージに近いものです。私見ですが、手数料がかかるので若干割高になりますが、レートが安定しているため安心して購入できるメリットがあると考えています。
今回は初心者を対象としているため、上記画面では販売所で購入をしました。また暗号資産交換業者では暗号資産の種類によって販売所でしか買えない暗号資産もあります。
暗号資産の売買に慣れてきたら、取引所の方が手数料が圧倒的に安いので取引所で売買をするのがおすすめです。
それぞれ自分の選んだ暗号資産購入業者の説明を参考に購入してください。
今回は50,000円を1イーサ(ETH) 346,345円の時に購入したので、0.14437722 ETH を手に入れることができました。
今の状態は、この 0.14437722イーサ(ETH) が、暗号資産交換業者内の自分の口座(ウォレット)に保管されていることになります。

購入したイーサ(ETH)を使ってNFTアートを購入するために、イーサ(ETH)を自分のウォレットを作成して移動させることが次の作業になります。
STEP2 メタマスクをインストールする
次にメタマスクをインストールします。メタマスクはウォレット(財布)という説明を最初にしました。実際にウォレットと呼ばれており、広く使われているウォレットがメタマスクです。
メタマスクは、イーサリアム系の暗号資産”など”を入れるお財布です。”など”と言ったのは、これから買おうとしているNFTアートも入れることができるんです。正確に言うとモバイル版のメタマスクでは所有しているNFTアートを表示できます。ここで大事なのはイーサリアム系ということです。イーサリアムというのはブロックチェーンの種類のことです。イーサはその上で作られる暗号資産のことです。NFTアートもそういう意味では同じものなのです。
実際にインストールする前にメタマスクの役割をもう少し理解しておいた方が良いと思いますので、以下の動画をご紹介します。メタマスクの公式動画です。
英語版なので、要点の意訳を短くまとめました。Youtubeなので英語字幕を表示しながら原文をそのまま見ながら見ると英語の勉強にもなるのでお勧めです。そうすることで意訳に含まれていない部分も理解することができます。
この動画に出てくる女の子はサムです。サムは現在のWeb2の世界を旅していますが、自分の行動は監視され広告の迷路の中をさまよい歩いていることを知っています。ただし将来はもっと良い世界があると聞きました。イーサリアムブロックチェーンと世界が作る新しいWeb3の世界です。メタマスクは新しいWeb3の世界にアクセスするための鍵であり、ハッカーやデータ収集者から彼女を守るための盾です。一方で大きな自由には大きな責任を伴います。今までのように訪れるサイトごとにパスワードを設定する必要はありませんが、メタマスクのアカウントを管理するための秘密のフレーズを設定します。このフレーズにはログイン、パスワード、所有権の証明がすべて1つにまとめられているため、自己責任でしっかりと安全に保管する必要があります。
どうでしょうか? ウォレットと呼ばれるメタマスクがなぜ必要か、そしていまなら普通の財布とは違いそれ以上の機能を持った存在が、Web3の世界におけるウォレットであることが理解できたと思います。
そして次にとても大事なことを言います。メタマスクのダウンロードは必ず公式サイトから行うことです。
サーチエンジンで「メタマスク」などの用語で検索をすると誤ってフィッシングサイトに誘導される可能性が否定できません。必ず以下の公式サイトから進んでください。
以下のサイトから進むと、ダウンロードボタン(Download) がありますので、それを押してください。すると下記画像のページに移りますので、PC用に使っているブラウザ(Chrome, Firefox, Brave, Edge,iOS, Androidに対応 2022年2月19日現在)、iOS, Android を選択し Install に進んでください。

私の場合はWindows11のPC(パソコン)でブラウザにChromeを使っていますので、Chromeを選択し、「Install MetaMask for Chrome」の青いボタンを押します。上記の画像の通りです。
するとchromeウェブストアの拡張機能追加画面でMetaMaskが選択されています。提供元が https://metamask.io になっていることを念のため確認してください。確認したら青い、「Chrome に追加」ボタンをおしてMetaMaskを追加しましょう。

するとMetaMask拡張機能へのアクセス権を可能にするか確認がでますので、内容を確認し納得したら「拡張機能を追加」を押してインストールを進めます。

インストールが完了すると以下の画面が表示され、インストールが完了します。

次にインストールが完了したMetaMaskの初期設定が必要になります。青地の「開始」ボタンを押して次に進みましょう。
開始ボタンを押すと次の画面が表示されます。初めてMetaMaskをセットアップする場合は、右側のウォレットの作成ボタンを押します。早速押してみましょう。

すると MetaMask 品質向上へのご協力のお願いについての説明が表示されます。内容をよく読んで「同意しません」「同意します」のどちらか一方を選んで押してください。
するとパスワードの作成画面が表示されます。最低8文字以上のパスワードを設定しましょう。また使用条件は必ず確認するようにしましょう。残念ながら使用条件のリンクをクリックすると英文ページになってしまいます。しかし今の時代はGoogle 翻訳などのツールもあります。
https://translate.google.co.jp/
是非、これをきっかけに自分で調べる癖をつけましょう。

パスワードを設定し、使用条件にも問題がなければチェックマークを押して作成の青ボタンを押して次に進みます。

作成ボタンを押すと、次のウォレットの保護についての動画画面が表示されます。
これから表示されるリカバリーフレーズとは何か?どうやってウォレットの安全性を保つのかについて説明されていますので動画を見て理解しましょう。その際ですが、動画が英語の動画になっていますので日本語字幕を表示する方法があります。

まず右下の・が縦に三つ並んでいるところにマウスのカーソルを当てて右クリックします。

すると字幕という項目があるので、そこで「Japanese」を選択することで、動画再生中に日本語字幕が表示されます。

では早速動画をみて、ウォレットの保護について理解を深めてください。
理解できましたか?とても大事なことです。ポイントは以下の点です。
- MetaMask上の全ての権限はマスターキーの保持者に帰属します
- シークレットリカバリーフレーズとはMetaMaskのマスターキーである
- マスターキーは最初にMetaMaskを設定した際に自動生成された一連の12の単語である
- マスターキーがあればMetaMaskにアクセスできなくなってもウォレットと資金を復元できる
そのため
- シークレットリカバリーフレーズは安全な場所に保管すること
- 決して第三者に見せないこと
- 第三者がシークレットリカバリーフレーズを聞いてきたらそれは騙そうとしていること
理解出来たら次への青いボタンを押して次に進みます。すると次の画面が表示されます。

ここで鍵マークをクリックすると先ほどの自動生成された12個の単語が表示されます。これがあなたのメタマスク ウォレットのシークレットリカバリーフレーズになります。
印刷したり、メモしたり、画面右に記載のある1Passwordのようなパスワードマネージャに保管するなどして大事に保管してください。管理方法は先ほどの注意点を再度確認して決して他人に教えたりしないでください。
また先ほどMetaMask設定の際に設定したパスワードも一緒に保管してください。こちらも決して他人に教えたりしないでください。合わせて大事に保管です。
保管ができたら、次への青いボタンを押してください。すると以下の画面が表示され、以下の画面には表示されていないさらに下の方にご自身の秘密のフレーズが12個表示されていると思います。これを順番通り選択してください。選び終わったら確認の青いボタンを押します。

すべてが正しく入力されているとインストール完了を知らせる「おめでとうございます」メッセージが表示されます。お疲れ様でした!

この画面の下の方に「それを安全に管理するためのヒント」が表示されていますのでよく読んで、MetaMaskを安全に使えるようにしましょう。書いてることは基本的なことです。今後Web3の世界を楽しんでいくために必要な知識です。無意識にこれらの点を注意できるように、今から気を付けていきましょう。
STEP3 暗号資産交換業者からメタマスクにイーサ(ETH)を送付する
次に行うことは、暗号資産交換業者のウォレットに保管してあるイーサ(ETH)を先ほど作成したメタマスクに送金して自分のウォレットに受け入れることです。イメージを図にすると以下の図になります。

具体的にはどうするかというと、メタマスクのウォレットのアドレスを指定して、暗号資産交換業者の口座からメタマスクのウォレットのアドレスを送金先として指定し、ETHを送ることになります。
これは銀行送金とやり方は全く同じで簡単ですが、ブロックチェーン特有のいくつか確認すべき事項がいくつかあります。今回はイーサ(ETH)をイーサリアムブロックチェーン上で送金するという行為を行うので実は簡単ですが、今後いろいろな仮想通貨やトークンを使ってみたくなると注意すべき点になりますので、今回もちょっと見てみましょう。
以下が現在のメタマスクの画面です。

ここでまず見なければいけないのは右上の黄色で色を付けたところが「イーサリアムメインネット」になっていることです。これがETHを送金する際のブロックチェインネットワークがイーサリアムブロックチェインであることを意味します。
ブロックチェインの世界では、違うブロックチェインネットワークに向けて送金をしてしまうと多くの場合は資金をなくしてしまう結果となります。これも自己責任になります。最初の内から確実に確認する癖をつけましょう。
では早速作業をしてみましょう。今回はメタマスクのアドレスを暗号資産交換業者の自分の口座の送金先指定口座に指定をすることになります。
メタマスクの口座アドレスは、先ほど言ったようにブロックチェーンが「イーサリアム メインネット」であることを確認した上で、上の画面にあるAccount1の下の赤枠で囲んだ四角いところにマウスと当てると「クリップボードにコピー」と表示され、クリックすることでアドレスがクリップボードにコピーされます。
ブロックチェーンのアドレスは無機質な記号番号の組み合わせですので、手入力は間違えの元です。間違えたアドレスを入力するとほぼ間違えなく資金は戻ってきません。これも自己責任です。ですので必ずコピー&ペースト機能を使ってアドレスを指定するようにしょう。
では今クリップボードにコピーしたアドレスを、暗号資産交換業者の送金用アドレスにコピーして送金してみます。
まず暗号資産交換業者のイーサリアム送金画面に移動します。これはご自身が選んだ暗号資産交換業者ごとに違いますのでそれぞれの画面の指示に従ってください。
一番最初は登録のイーサリアムアドレスがありませんので、アドレスを登録することから始まります。青いアドレスを登録するボタンを押すと、この交換業者の場合は一旦メールが送られそこに記載されたリンクから送付先アドレスの登録画面に行くことができます。

以下の画面がイーサリアムアドレスの登録画面です。ラベルにはメタマスクのAccount1は入れておくといいでしょう。自分で Account1の名称をメタマスクで変更した場合はそちらと合わせておくと良いと思います。
イーサリアムアドレスには、先ほどクリップボードにコピーしたメタマスクのアドレスをそのままペーストしてください。両方とも無事に設定出来たら追加するボタンを押すとイーサリアム送金先アドレスの登録は完了です。

では実際に暗号資産交換業者の送金画面からイーサ(ETH)を選んで先ほどのアドレス宛に送金してみましょう。下記の画面を見ていただくとわかる通り、送金にあたり0.005 ETH の手数料がかかります。よくイーサリアムでの送金にはガス代がかかると言いますが、ここでいう手数料は暗号資産交換業者の手数料ですのでガス代ではありません。
昨日入手したイーサ(ETH) が 0.14437722 でしたので、ここから 0.005 を引いた0.13937722 全額を送金したいと思います。以下のようになります。設定ができたので送付するボタンを押します。これで送金は完了です。

新しい送付先を登録したときは、まず少額の資金を試しで送ってみることがおすすめです。誤ったアドレスを登録してしまったなどした場合は、資金が全額無くなってしまいます。少額で試して成功したら、そのあと残りの資金を送付することで安心して資金を移動することができます。
送金額が無事にメタマスク側で受領できたか確認しましょう。送金額が受領されるまでには多少時間がかかります。どれぐらい時間がかかるかはブロックチェーンの混み具合等によります。
しばらくするとメタマスクに残高が反映されます。

無事に 0.1394 ETH と残高が表示されました!
最後にガス代について簡単に触れておきます。イーサリアムブロックチェーンでの送金にはガス代と呼ばれる手数料がかかります。これはメタマスクの受領履歴からEtherscanというサイトの履歴で見ることができます。
今回の送金にかかった手数料は以下の通りです。

今回は約 4.99 USドル相当(115円換算で573円)のガス代がかかりました。これはイーサの値段によっても上下しますので、1回の送金に数千円かかってしまうこともあります。この点は注意点として覚えておきましょう。
これで OpenSea でNTFを購入する準備ができました。
STEP4 OpenSea を開きメタマスクを接続する
まずはOpenSeaがどんなものか紹介した短いビデオがありますのでご紹介します。イメージが湧くと作業が楽しくなります。
OpenSeaを紹介した動画です。以下に簡単な要約意訳を付けておきます。動画を見るだけで大体の様子が分かるので是非見てみてください。1分25秒の短い動画です。
これは、OpenSeaについてのビデオです。すべてを備えたNFCマーケットご覧ください。OpenSeaでは、クリエイターもブロックチェーンや難しい説明を気にすることなく、無料で使えるアプリで作品を作成することができます。あなたがコレクターであろうとクリエイターであろうと、あなたのスペースをカスタマイズすることができます。
では早速、世界最大のNFTマーケットプレイスのOpenSeaにアクセスしてみましょう。
OpenSeaにアクセスする前にMetaMaskを有効にしておきましょう。Chromeの場合は右上の拡張機能に狐のアイコンが表示されていると思います。表示させていない場合は、Chromeの設定から拡張機能の設定を選択し、MetaMaskの右側のスイッチをOn(青くなる)にしてください。

Web3ではいままでのGoogleやFacebookといったWeb2サービスで使っていたIDやパスワードを登録することはなくなります。その代わり、MetaMaskのようなウォレットが認証の役割を担います。
では、MetaMaskを起動した状態で、OpenSeaにアクセスしてみましょう。OpenSeaのアドレスはこちらです。右クリックで「新しいタブで開く」でアクセスすると続きの説明を見ながら作業ができるのでお勧めです。
OpenSeaにアクセスすると以下のようなトップ画面が表示されます。

左側に「Explore」の青いボタンと「Create」の白いボタンがあります。「Explore」はいろいろなNFTアートなどを探してみたい時にすぐに探すことができます。見つけた後で、ウォレットを接続することも可能ですが、まずは後々の作業を楽にするために先にウォレットをOpenSeaに接続してみましょう。
先にも書いたようにWeb3の世界ではIDやパスワードは使いません。その代わりウォレットを使っていろいろなサービスを使っていきます。そのため、最初にOpenSeaを使うときに自分のMetaMaskをOpenSeaに接続することで、このMetaMaskはあなたのものという紐づけがなされます。
では早速、MetaMaskをOpenSeaに接続してみましょう。やり方は複数ありますが、今回は右上のWalletボタン(赤枠)を押してWalletを接続するやり方をやってみましょう。以下の画面を参考にWalletボタンを押してください。

Walletボタンをおすと、接続できるWalletの種類が表示されます。今回使うのはMetaMaskなので、狐のアイコンのMetaMaskを選んでください。

クリックするとMetaMaskが起動するので、パスワードを入力して、ロック解除ボタンを押してください。

MetaMaskにログインすると以下の画面が表示されます。

この画面では、MetaMask内に複数のAccountが作成されている場合に、どのAccountを使ってOpenSeaを利用するか選択する画面です。今までの流れで操作している場合は Account1 というアカウントのみが表示されている状態だと思いますので、上記図のとおり Account1 が選択された状態で、次への青いボタンを押します。

上記の画面が表示されたと思います。一番上に、https://opensea.io が表示され、Account1 への接続を許可しますと表示されています。下のボタンの上には、「信頼するサイトにのみ接続してください」と表示されています。
今後Web3でいろいろなサイトにウォレットを接続する際は必ずこのように接続先を確認し、信頼できる場合のみ接続するようにしょう。今回は問題がないので、青の接続ボタンを押します。
無事にウォレットがOpenSeaに接続されると以下の画面が表示されます。

自分のMetaMaskウォレットがOpenSeaに接続されると、右側に「My wallet」と表示され、MetaMaskに入っている残高が表示されます。今現在の残高がETH(イーサ)0.126で、396.47 USD相当であることを示しています。
これでOpenSeaでNFTを買う準備が整いました!次のStepでいよいよNFTを購入してみましょう!
STEP5 OpenSeaで購入するNFTを探す
OpenSeaでNFT作品を探す方法はいろいろありますが、ここでは検索バーを使って探してみましょう。以下のように検索バーに「dog」と入れてみます。

実際に「dog」と入れただけではたくさんのNFTが表示され、多くのものは大変高価なものです。そこで、いくつかのフィルターを追加します。左にあるように、価格を「United States Dollar (USD)」とし to 10.00 とすることで最大10ドルまでのNFTに限定します。1ドル120円とすると、1,200円までのNFTということになります。
さらに、ここがとても分かりにくい、かつ大事なことですが、いま自分のMetaMaskウォレットに入っているのはイーサ(ETH)だけです。しかも最初に説明した通り、これはいEthereum(イーサリアム)のブロックチェーン上にあるイーサ(ETH)です。
Ethereum(イーサリアム)はトランザクションに要する費用(ガス代)がかなりかかるため(数千円以上)、最近は多くのNFTがPolygon(ポリゴン)上で取引されています。しかしPolygon(ポリゴン)で取引するためにはイーサ(ETH)をPolygon(ポリゴン)上にブリッジしなければいけないため、より難解になってしまいます。この作業は別のページでご紹介しますので、まずはETH(イーサ)で最初のNFTを購入してみましょう。
これは Chains フィルターのところで Ethereum にチェックを入れることで絞り込みをすることができます。
実際、上記のフィルターで検索すると0.001 ETH(イーサ)の犬の画像が見つかりました。NFTは画像等の所有権の取得はできますが、著作権は作成者に残りますのでこのサイトでは画像にマスクをかけています。
0.001 ETHは 大体 0.001×370,000 = 370円 (2022年3月27日)ぐらいです。
また、検索結果が「犬」と「dog」で違うことからわかるように、OpenSeaは世界一のマーケットプレイスです。言い換えればGlobalなマーケットプレイスなので共通語は英語です。多くの場合作品は英語で出品されています。その為、検索を日本語で行った場合と英語で行った場合は結果が異なります。
このことは自分の作品を出品する際には注意してください。出品の名前には必ず英語表記を入れるようにしましょう!
購入するNFTが見つかったので、次のStepで実際に代金の支払いを行いNFTの購入を完了しましょう!
STEP6 OpenSeaで代金を支払、NFTをメタマスクに受け入れる
では早速購入してみましょう。購入する画像の上にマウスを当てると、左下にBuy Nowと表示されます。表示されない場合はすでに誰かが購入していて現在は販売していないものです。

では、Buy now を押してみましょう。すると以下のAuthenticationの画面が表示されます。

これは購入にあたって、OpenSea が MetaMask にアクセスすることを許可する署名です。メッセージに「This request will not trigger a blockchain transaction or cost any gas fees」と記載されている通り、この証明によって何かのブロックチェーン上のトランザクションが発生したり、ガス手数料が発生することはありません。
起点が https://opensea.io であることを確認したら署名の青いボタンを押しましょう。

署名が終わると、NFT購入の Checkout 画面が表示されます。金額が 0.001 ETH であることや、購入する Itemに間違えがないことを確認したら赤枠で囲っているチェックボックスにチェックを入れましょう。

すると「Confirm checkout」ボタンが青くなりますので、青いボタンをクリックして、購入を進めます。
次に支払いに当たってイーサリアムネットワーク上のトランザクションが発生するため、ガス代が発生するのでその確認画面が MetaMask上に表示されます。

ここで購入するNFTは 0.001 ETH なのですが、ガス代の見積もりが、0.005976 ETH = $18.84 となっています。1ドル 120円で計算すると約 2,260円です。370円のNFTを購入するのにかかるガス代が2,260円ということになります。つまり合計で約 2,630円になります。
これがイーサリアムのガス代が高いと言われる理由です。もちろんETH(イーサ)の価格が高騰するともっとガス代が高くなります。そのため先ほど言ったように最近の多くのNFTはPolygon(ポリゴン)ネットワーク上で取引がされています。
一方で、大金を持ったお金持ちは一般的にガス代など気にせずETH(イーサ)のNFTを購入していると言われています。ですので出品する際に自分の作品を高値で売るつもりならETH(イーサ)での出品を考える必要があります。現実的にはある程度 Polygon(ポリゴン)で手持ち資金を蓄えてから ETH(イーサ)で販売するのが良いと思います。
話がそれましたが、ガス代を確認したら、青地の「確認」ボタンを押してください。すると OpenSea の画面で購入プロセスが進行中の画面が表示されます。

しばらく待っていると購入が完了しましたの画面が表示されます。

では、購入した画像を実際に確認してみましょう。OpenSea の右上のに 自分のProfile のアイコンがあると思います。赤枠で囲ったところです。

ここをクリックすると自分のプロファイルページが表示され、所有するNFT一覧が表示されます。

たった今買ったNFTが左側に表示されています。これで最初のNFT購入までが完了です。
おめでとうございます!
プロファイルは画像や背景画像などをいろいろ変えることができますので、いろいろ試してみてください。